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広島 スタジアム問題について ~だんごファーム別館~

元サンフレッチェファンが思うこと

スタジアム問題について

※この記事は以前運営していたブログの記事を、原文のまま再掲載したものです。

 

この問題、もうグチャグチャになってるので触れないでおこうかと思っていたのですが、自分の頭の中を整理するためにアウトプットします。恐らくこの問題について書くのは最後です。

 

 

市民球場跡地ならオールOKなのか

そもそもの前提として、私個人としてはエディオンスタジアムの近くに住んでいますので、正直、スタジアムが建設されなくても全くと言っていいほど困りません。むしろ、エディオンスタジアムから移転して、移動距離が長くなるだけですから、これ以上ない環境と言ってもいいわけです。

 

しかし、サッカースタジアムが要らないかと言われれば二つ返事で「必要だ」と答えます。なぜなら単純に「ピッチとスタンドが近い臨場感のあるスタジアムでサッカーを見たいから」です。それ以外の理由などありません。


ご存知の通り、スタジアムの候補地は市民球場跡地と宇品みなと公園の二ヶ所に絞られました。他にもっといい場所はあったのではないかとも思いますが、話合いの過程の中で脱落していったようです。

そして、広島県と広島市は宇品という結論に向けての選考過程を進めていきました。そこに久保会長の独自案が先日発表され、大方のサンフレッチェサポーターは「跡地でないとダメだ」という論調です。

よく言われるのは「宇品では自家用車で来るから渋滞で物流機能が麻痺する」「跡地なら3万人来ても交通の便がいいからすぐに捌ける」といったもの。一見説得力があるように思えるのですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

冒頭にも書きましたが、私はエディオンスタジアムの近くに住んでいますが、試合日には徒歩でスタジアムに行っている為に、実際に渋滞を体感することはあまりありません。

むしろ、その機会が多いのは私の家族です。

こんなにサンフレキ○ガイな父をよそに、家族はサンフレッチェにはあまり興味はありません。

なので、スタジアムに行くこともごく稀。土曜日に出掛ける際に渋滞に遭遇したなんてことも過去にはあったようです。

しかし、嫁も馬鹿ではありませんから学習をします。試合日には開催時刻をチェックし「今日は18時から試合が始まるから直前は避けよう」とか「終了時刻と重なると巻き込まれるから早めに出よう」などと、渋滞を避ける為にそれなりに計画を立てるようになるのです。

宇品の物流業者さんも渋滞に巻き込まれて遅延となれば信用を無くすことになりますから、色々な策を巡らせて渋滞を避けることも考えられます。もちろん、全てがそのように出来るわけではないでしょうから、実害が出る場合もあるでしょうが、全く無策で渋滞に巻き込まれるなんてことは無いと思います。


それに対して、市民球場跡地なら全く渋滞が発生しないんでしょうか?跡地には近くにバスセンターがありますから、多くの人はバスや市電を使って来場するでしょう。ただ、公共交通機関が貧弱な広島では「どんな場所でもマイカーで移動する」という習慣は存在しますし、どれだけアクセスが良い場所でも車を使って来る人は絶対にいます。

 

さらには県外からアウェイサポーターが車で来場するのも当然あるでしょう。市内中心部に駐車場がそう多くあるわけではありませんから、マイカー来場者の多くは駐車場探しに奔走するでしょうし、それが渋滞を巻き起こすことも考えられます。

 

もちろん、アクセスが悪いと言われるエディオンスタジアムに比べればかなりの数のマイカー来場者は減ると思われるので、致命的な渋滞が発生することは無いかもしれませんが「跡地であれば渋滞が発生しない」というのは少し無理があるように思います。

そこについて語られることが全くないのは少し不自然なようにも映るのですが、どうなのでしょうか。

 

「スタジアムは街づくり」の実践

当初、クラブが掲げた市民球場跡地のスタジアムコンセプトには「スタジアムは街づくり」とありました。

スタジアムがあることで、サッカー開催日はもちろん、それ以外の日にも街を活性化させるという考え方そのものは掛け値なしに素晴らしいと思います。

が、「スタジアムは街づくり」を掲げるのであれば現在のエディオンスタジアム近郊で何かそういった動きが出来ているのかと言えば、ハッキリ言って全く出来ていません。

 

吉田サッカー公園がある安芸高田市とは非常に良好な関係を築いているサンフレッチェですが、ホームスタジアムがある地域ではそのような関係性は、ほぼ皆無です。

そこには、自治体側からの歩みよりが無い事もあるのでしょうし、クラブ側から働きかける事もあまり無いように見受けられます。もちろんこれは勝手ないちサポーターの目ですから、実際には色々と動いていながらも実現できないことがあるのかもしれませんが。

現在がこのような状態なので「スタジアムは街づくり」を掲げても本当に実現出来るのか?と懐疑的な目で見られているのも、ないとは言えないでしょう。

 

聞いた話では、エディオンスタジアム近郊のスーパーではサンフレッチェの試合開催日にはパートアルバイトの人数を減らすそうです。

なぜなら試合を見に行くサポーターが長時間無断で駐車し、本来スーパーに来るはずの人が来れないという事態が発生し、売上がガクンと落ちるから。街づくりどころか、地元にはマイナス効果というのは何とも寂しい限りの話です。

※近隣スーパーへの長時間駐車はクラブにも迷惑をかけることになりますので絶対にやめましょう。

 

市民が食いつかない理由

今回の問題においての広島県・広島市の対応は確かに酷いものがあります。実は知事も市長もスタジアム問題以外においてはかなり有能な方だと思っているのですが、ことスタジアム問題に関しては全くダメダメです。最近ではこのダメダメな過程を地元ニュースで報じられることも多くなりましたから、以前よりは市民の認知度が高くなってきているとは思います。実際周りに聞いてみても、「何で宇品にしようとしてるん?」と言われることもあります。

が、いかんせんスタジアム問題に対しての関心はまだまだ低いと言わざるをえません。

何故なのか。

 

以前もこのブログで同じような事を書きましたが、この話、何よりも楽しくないからです。

 

本来なら「サポーターの夢である専用スタジアムを作ろう!」という話なのですから、もっと楽しい話のはずなのですが、前述の通り、サンフレッチェに関心が無い、ともすれば敵対心すらあるのではないかと思われる行政の対応は、それはそれはそっけない。

そのような扱いをされるものだから、スタジアムが欲しいサポーターからすれば、楽しさを伝える前に”憤り”が前面に押し出されてきます。

 

もちろん、気持ちは良くわかります。他の自治体との対応の差や、そもそも行政側からエディオン(当時デオデオ)に経営をお願いした経緯を忘れているんじゃないかという言い分もあること思います。

ただ、一般層はそこに対して一緒になって食いついてくるのかといえば、それは少し難しい。ある程度の共感はしてくれるでしょう。しかし、そこから先はありません。

 

それは「自分にとっては関係ない」からです。以前、「今の観客数を増やすことが出来ないでスタジアムは無理だ」という事を記事にした際に「その話は理想論だ。もうそんな時間はないのだから経営危機で煽るべきだ」という趣旨のコメントを頂きました。

確かに理想論でしょうし、そんな時間ももう残されていないのかもしれません。ただ、今でも「夢が無いものに人はついてこない」という気持ちは全く変わっていませんし、それが無いとスタジアムなんて出来るわけがないとも思っています。

 

平和を祈念するスタジアムはあの土地と広島においてとても意義があるものだと思いますが、それに夢を見れるのかどうなのか。一般市民にはもっと夢のある話を伝えていかないと、どうやっても士気が上がらないのではないでしょうか。

理想論なのは解っています。夢を見るには余りにいろいろありすぎたのかもしれません。

ただ、この視点が無い限りはどうやってもスタジアム問題はいいように進まないと思います。「金を出すから勝手にやらせろ」というものではなく、市民全体で一緒になって広島の宝であるカープとサンフレッチェを盛り上げようという機運が絶対に必要なのです。


以上、ずっとスタジアム問題でモヤモヤしていたことを書き出してみました。

 

この記事が共感を得られるとは思っていませんし、勝手ないちサポーターの戯言です。

ただ、市民球場跡地のスタジアム自体には賛成だけど、こういう気持ちを抱えているサポーターもいるという事も頭の片隅にでも入れておいて頂ければ。