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広島 スタジアム問題について ~だんごファーム別館~

元サンフレッチェファンが思うこと

広島スタジアム問題について 過去記事の時系列

私の現在のメインブログ「だんごファーム」とこの「広島スタジアム問題」があまりに内容がかけ離れているために切り離して別ブログにすることにしました。

この記事ではスタジアム問題についての過去記事をまとめておきます。

 

以前は「THREE ARROWS」というサンフレッチェサポーター日記をアメブロで書いていました。

ノリと勢いだけで自己満ポエムを書いていたのですが、例のサッカースタジアム問題がサッカー次第に自分の心の中に大きくのしかかってきます。

 

そんななか、2015年7月に書いた記事がこちら。

自分の中でスタジアム問題に対する疑問が膨らみ始めていた頃です。 

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

更に続編。「理想論でいつまでもやってろ」と批判されたのもこの頃。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

 

サンフレッチェの知名度の無さを思い知りました。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

この頃からずっとクラブとサポーターのやり方に疑問を持っていたのですが、それが決定的になったのが、あの”サンフレッチェ独自案”発表です。

それをうけて書いたのがこの記事。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

これが結果的にアメブロでは最後になりました。

これ以上、こんな気持ちでサンフレッチェのブログを続けていくことは出来ないと思い、新たに「だんごファーム」という雑記ブログを立ち上げました。

 

 

その後、サンフレッチェは独自案の詳細を発表します。

かすかな期待をしていたのですがあまりの杜撰さに失望し、本当は書くつもりの無かった新ブログで記事にすることになりました。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

hiroshima-stadium.hatenablog.com

この3回の記事で自分の考えはほぼ言いつくしました。

 

その後クラブはあろうことか一部のサポーターの主張をそのまま飲み込んで、宇品に土壌汚染の疑いをかけることになります。サポーターはネットの著名人を担ぎ出して、行政批判キャンペーンを行っていきました。

それを受けて書いたのがこちら。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

視点を変えてみようと過去に発売された「Jリーグ再建計画」を読んで書いたのがこちら。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

このころから”第3の候補地”が噂されるようになり、自分の足でその候補地を巡ってみました。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

しかし、その後もクラブは行政を相手に喧嘩をふっかけ続けます。その態度には怒りを通り越してあきれ果ててしまいました。

hiroshima-stadium.hatenablog.com

 

以上が過去記事です。

最初にアメブロで記事を書いてからちょうど1年間の出来事です。

 

今回再掲載にあたり、再構成をしようかとも思ったのですが、当時の考え方をそのまま伝える為に修正せずに転載しています。

 

 

コメント欄は開放してきます。どんなコメントがついても今更返信するつもりはありませんが、こんな垢がついた話題でもコメントしたい方はどうぞ。

 

【広島 スタジアム問題 7 】広島県・広島市・商工会議所はサンフレッチェ広島との交渉を打ち切るべき

この記事を書いて一日置いてみたが、気持ちに変化はないので公開する。落胆度でいけば、あの5月13日の独自案の詳細発表以上だ。

 

 

最初の記事を除いては、これまで努めて怒りの感情を抑えてやってきたつもりだ。個人の感情にまかせて書き殴っていたのでは何の解決にもならない、サンフレッチェの価値を上げるためにはどうしたらよいのか、自分に何が出来るのか。クラブが独自案を発表したのも、それしか方法が無かったのかもしれない。すべては、サンフレッチェが広島にとってかけがえのない存在となるため、そのためにはサッカースタジアムの建設は必要な事だ。そうやって最大限、クラブの考えも理解するように努力してきた。

しかし、そんな思いも先日の三者への確認事項という名のプレスリリースを読んだ瞬間に吹き飛んだ。こんなくだらないプレスリリースをいけしゃあしゃあと発表するクラブに交渉の余地など無い。広島県・広島市・商工会議所(三者)はサンフレッチェ広島との交渉を即刻打ち切るべきだ。理由は後述するが、まずはこの確認事項について述べる。

 

1.本書簡にて「旧広島市民球場跡地にサッカースタジアムを建設するのは難しいとお考えの具体的な理由について、建設費以外の理由があれば教えてください」とお訊ねしたところ、回答書番号2では「旧市民球場跡地にサッカースタジムの建設ができないのは、平成23年10月に設置された『旧市民球場跡地員会』で平成25年3月に策定した『旧市民球場跡地の活用方策』、および、平成27年1月に広島市から発表された『旧市民球場跡地の空間づくりのイメージ』があるから」とご回答をいただいておりますが、他方、同じ回答書番号1は、最終的なスタジアム建設候補地を旧広島市民球場跡地と広島みなと公園の2つに絞った「『サッカースタジアム検討協議会』における提言を重く受け止めるのは当然の対応」とされています。このように、『旧市民球場跡地員会』と『サッカースタジアム検討協議会』という、いずれも行政主導の委員会と協議会を開催しながら、双方の結論が矛盾していることについては、どのように理解すればよいのでしょうか。

 もともと文化芸術施設を中心としたイベントスペースで基本方針は発表されている。そこにサッカースタジアム検討委員会が無理やり市民球場跡地を候補地として残し、割り込んだ形。その検討委員会にはサンフレ関係者も出席しているわけで、それを矛盾しているなどという指摘そのものがまずおかしい。しかし、これについては広島市にも責任がある。跡地の基本方針を決めながら情けで選択肢として残したのが、今日の混乱につながっている。速やかに基本方針に従って整地すべきだ。

 

2.本年7月12日の記者会見で、松井市長はスタジアム建設候補地について旧広島市民球場跡地と広島みなと公園以外の場所の可能性について言及され、また本年7月19日の記者会見で、湯崎知事も同様に新たな建設候補地の可能性について言及されました。回答書では最終的なスタジアム建設候補地を旧広島市民球場跡地と広島みなと公園の2つに絞った「『サッカースタジアム検討協議会』における提言を重く受け止めるのは当然の対応」とされながら、これら2つの候補地以外の建設候補地の可能性についても、松井市長と湯崎知事が相次いで言及されたことは、松井市長と湯崎知事はこれまでの「『サッカースタジアム検討協議会』における提言を重く受け止めるのは当然の対応」とされていたお考えをご変更されたという認識でよろしいのでしょうか。

 第3の候補地は商工会議所の深山会頭が、どうしようもない状況を見かねて助け舟を出した形。県と市は諸手を挙げて歓迎しているわけでもなく、事態打開へ検討の余地があるとしているだけだろう。このようなつまらぬ言いがかりは、間に入った深山会頭の顔にも泥を塗る非礼な行為ではないのか。

 

3.現在、旧広島市民球場跡地において開催されているイベントの主催者は、どのように出展者を募っていらっしゃるのでしょうか。また旧広島市民球場跡地を管理されている広島市はイベントの募集要項(出店費用と広告宣伝費など)を把握されていらっしゃるのでしょうか。

この質問は意図がわからない。イベントの選定方法が跡地にスタジアムが建つことと何の関係があるのか。大方、支持者のTwitter上の黒幕説に乗せられて質問してきたのだろうが取るに足らない確認事項だ。試しに跡地支持者の方はサンフレ公式アカウントにDMを出してみるといい。サポーターに寄り添うクラブは、多分そのまま行政に意見をぶつけてくれるだろうから。

 

4.本年6月9日の広島市議会本会議において、谷本市民局長が「スタジアムの収容規模が最大2.6万人のサンフレッチェ案では、国際大会の誘致の可能性が低い」とご答弁されています。このご見解は当社が日本サッカー協会から文章で回答を得た内容と異なるものですが、作業部会もしくは広島市は、具体的に日本サッカー協会のどなたから、いつこうした見解を得られたのでしょうか。

クラブは「代表戦について誘致可能」との言葉を縦にしているようだが、あくまで"可能"であるだけだ。実際には実績として拾った方が現実性が高い。そもそも論として、2万6千だろうが3万だろうが、重要なA級マッチが広島で開催される可能性など無いに等しい。協会が興行としての収益を考えれば、より大きい長居や埼スタ、横国などで開催したいのは当然だろう。完成直後はご祝儀程度に何試合か開催してくれるかもしれないが。それにしても「日本サッカー協会のどなたから、いつこうした見解を得られたのでしょうか」などという、小学生の言い合いのような稚拙な文面には嫌悪感しか覚えない。

 

5.本年6月9日の広島市議会本会議において、谷本市民局長が「サンフレッチェ広島の現行スタジアム案では、過去5年間で3割アップしている工事費が反映されていない」という見解を述べられていますが、同案における単位面積当たりの工事費は作業部会の宇品案とほぼ同じ水準です。しかるに、サンフレッチェ案のみが最新の工事費でないと主張される具体的な根拠をご教示いただけますでしょうか

久保会長自身が4月22日の動画で「作業部会案の工事費が前回発表より134%のアップになっているのはおかしい」と指摘している。作業部会は工事費の上昇を見込んでいるのではないのか。たとえそうではなくても、相手のおかしい点を突けばサンフレッチェの工事費自体が安くなるわけではないだろう。自分達の言い分を主張するのは良いが、こんな事をしても何の為にもならないと思う。

 

6.本年6月9日の広島市議会本会議において、谷本市民局長は、サンフレッチェ広島が提案するスタジアム案について「本来、県や市が得るべきキャッシュフローをSPCが得て、それを返済原資に充てるスキームになっていることは問題」という見解を表明されましたが、スタジアム運営においてはキャッシュフローの帰属先は指定管理者であることが、そもそも指定管理者制度の要諦であり、すでに全国で多数の導入事例もございます。谷本局長のご発言は、スタジアムの指定管理者制度や民活導入そのものを否定されるものと思われますが、ご見解を訂正されることはありますでしょうか。

 市局長の答弁は指定管理者制度の否定というよりは「寄付を受ける施設そのものが借入金の担保になっている場合は、寄付を受け付けない」という広島市の回答に基づくものだろう。資金スキーム自体が否定されているのだから、そちらを考え直すべきだ。"寄付"という言葉で一般市民に訴えかけようとしているのだろうが、実質は所有権から発生する固定資産税逃れの意味合いが強い。そもそも、これだけ行政と対立しているサンフレッチェを簡単に指定管理者に選定するかどうかも不明。選ぶ権利は行政側にある。

 

…書いていて情けなくなってくる。本当に何の為にこんな馬鹿げた確認事項を公式でリリースするのか。オープンに議論をしたいという狙いがあるのだろうが、それは世間が跡地案を支持している場合には有効だ。しかし、クラブが思っているほど跡地案が支持されているわけではないから、一部でしか盛り上がらない。それどころか、行政側の一個人をHPで糾弾するようなやり方では、一般市民は引くばかりだ。

 

 

 

そして冒頭で述べた、三者がサンフレッチェとの交渉を打ち切るべき理由は次の3つ。

 

①跡地にスタジアムを建てることはが「手段」ではなく「目的」であることが明確になったため。

 以前からクラブは周辺にも経済効果をもたらす「複合型スタジアム」の建設を主張してきた。それが法的な理由、面積の問題などで不可能とわかると、サッカー専用スタジアムに方針を変え独自案を発表した。その事自体が悪だとは思わないが、何らかの説明は必要だったと思う。そして、それについては何の説明もまま、深山会頭が打診してきた第3の候補地について聞く耳すら持たず、行政を非難する構えを見せる。結局は市長が言うように「跡地ありき」なのだ。本来はサッカーを通じて広島のスポーツ文化を発展させることが「目的」であり、サッカースタジアムはその為の「手段」に過ぎない。しかし、何度かのやりとりを経て露わになったのは跡地を手に入れることこそが「目的」であるということ。跡地に建てるカタルシスの為なら、スタジアムなど要らないと思う。

 

②カープが優勝しそうな今年、スタジアム問題で市民の関心が高まることは無い。

これは、行政側由来でもサンフレッチェ由来でもない外部要因の一つ。一人が娯楽に賭けるかけれる時間、費用には限度がある。広島人が今最も興味を抱くコンテンツがカープであることは間違いない。そして、そのカープが今年は優勝しそうな勢いだ。これだけカープが盛り上がるなか、サンフレッチェがスタジアム問題で広島市民の関心を引こうとしても、どうしたって埋もれてしまう。こればかりはクラブ・サポーターがいくら頑張ってもどうすることも出来ない。残念ながら時期が悪かったとしか言いようがない。

 

 

③跡地が残り続ける限り、まともな議論にならない。

これが打ち切るべき最大の理由。ここまで拗れれば、もはや水掛け論でしかない。だからあのような攻撃的なプレスリリースを出してくるし、それを問題視する人物もクラブ内にはいないのだろう。全方位を敵認定しながら、跡地を得ることに執着し続けるクラブの姿は異様としか言いようがない。「浅野の記事の事で中国新聞に電話してやった」などと鬼の首を取ったように拡散するサポーターも同様。自分達の思い通りにならなければ外部に原因を求めて徹底的に叩くというモンスタークレーマーを一般市民が受け入れることなどありえない。跡地が今の状態を保ち続け、一縷の望みが残る限り、まともな議論など出来ないだろう。交渉は一旦打ち切り、まずは跡地を整備した後で再度スタジアム建設について議論すべきだ。

 

 

 

正直言ってここまでくると、スタジアムそのものが本当に必要なのかも、自分にはわからくなってきた。跡地支持者は宇品の住民から反対されていることを喜んでいるようだが、まるでゴミ処理場や軍事施設のように住民から拒絶される施設を作る必要があるのかどうか。そんな扱いで建つスタジアムなんて哀しすぎる。

 

【広島 スタジアム問題 6 】 第3の候補地を考える

スタジアム問題について、第3の候補地を検討する趣旨の報道がここ最近増えている。もともと自分は過去の記事で書いたように「今集客出来ていないのに新しいスタジアムが欲しいなんて10年早いわハゲ仕切り直せ」という考えなので、仕切り直すこと自体は悪くない話だと思っている。ただ、正直に言ってしまえば、場所についての興味は薄れてしまった。スタジアムを建てるには、サンフレッチェが存在価値を上げることが先だと思っている。しかし、事態が膠着しているなか、今後スタジアム問題を考えていくうえで自分の中でも一度整理する必要はある。そこで、今回はいわゆる第3の候補地と言われる地、市民球場跡地から近い「広島中央公園」と、広島サンプラザ隣の「西部埋立第五公園」に実際に行ってみた。先日おりづるタワーに行った際に、改めて「旧市民球場跡地」にも訪れたので、こちらも併せて考えてみたいと思う。尚、中央公園と同じく深山会頭から発言のあった広島西飛行場跡地については、ほとんど現実性は無いと感じたので除外した。

 

 

 ①旧市民球場跡地

 まずは、言わずと知れた旧市民球場跡地。こうしてイベントも何もない時に訪れるのは初めてかもしれない。

 

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以前の正面入り口だった場所。

 

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おりづるタワーから見た俯瞰図の方がこの地の異様な状況がわかりやすい。

 

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残されたライトスタンドもかなり損傷が目立つ。

 

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カープ初優勝の時に建てられた「勝鯉の森」。南側の電車通り沿いにある。

 

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もし今年カープが優勝すれば、ここに刻まれるのだろうか。

 

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”鉄人”衣笠祥雄の記念碑。

 

<感想>

おりづるタワーの展望台から眺めた跡地は、改めて見ると異様な感じを受ける。原爆ドームすぐ近くにある砂利の土地を県外から来た観光客はどう感じるのだろう。このまま異様な姿を残し続けるのはどう考えても広島のイメージが悪い。この地の使い道については早期に決着を付けて整備すべきだと思う。

この一帯を俯瞰すれば、この地に野球場があったということ自体が、特例中の特例だったことがわかる。だからこそ、市民球場をこの地に建て替えようとしても、建て替えることが出来なかったのだろう。広島の象徴とされるカープですら建て替えが出来なかった、曰く付きの地に、巨大な建築物であるサッカースタジアムを建てようとすれば、反対の声があるのも当然だと思う。そして、それを封じるだけの存在価値をサンフレッチェは示すことができていないのが現状だ。さらに言えば、この地を”背負う”という道義的なもの以前に、サンフレッチェの独自案には紫の派手な外観に壁に穴を空けた奇抜なデザインで、この特別な地へ調和するという配慮は感じられない。このあたりもサッカー無関心層が乗ってこない理由の一つではないだろうか。

 

 ②広島市中央公園 

深山会頭が個人的な意見としながらも、再度検討の余地があると発言した場所。

市民球場跡地から歩くこと約10分。南側から中央公園に行こうとすると地下道しか手段は無い。

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この地下道がなんとも解りにくい。迷いそうになった。

 

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ようやく地上へ。それほど幅が広い地下道では無い。

 

 

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東側(祇園新道側)のスペース。

 

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なんか偉い人の像。

 

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鯉(?)のモニュメント。

 

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雑草は生えているがそれなりに整備されている。

 

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基町クレドビルを望む。広島市民病院も見える。

 

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公園北側にはアパートが立ち並ぶ。

 

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写真では解りにくいが、公園の東側はなだらかな丘陵地帯になっている。

 

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「この木なんの木」っぽい木。

 

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「広島青年会議所」とある。

 

<感想>

実は今回初めてこの土地を訪れた。ここのイメージと言えば、正月の出初式くらいしかないのが実際のところ(それもここ数年は市民球場跡地で開催されているようだ)。実際に訪れてみた公園の第一印象は、市民球場跡地よりも広く感じられた。

一度候補地から外されながらも「ここでも良いのでは?」という声はよく聞く。クラブが望む市民球場跡地からも近く、アクセスもまずまず。新白島駅が出来たことにより、むしろそちらがメインになるかもしれない。”市内中心部”という括りでいけば間違いなくここも入る。ただ、アクセスがまずまずとはいっても、南側からの来場手段は現状では地下道しかなく、大人数が来れば混雑は必至だろう。ペディストリアンデッキを作るなどのインフラ整備は必要だ。そして、周りに大きな建物が無いうえに住居が近いため、スタジアムの騒音問題は予想されるところ。もし、この地に建てるのであればスタジアムだけではなく、周辺一帯の再開発も含めて考えるべきだ。市内中心部とは言っても周囲に店などはあまり無く、現状では経済効果がそれほどあるとも思えない。

南北方向が狭く、西日の問題が出てくる東西方向へ建てないといけないのでは?と懸念されているが、ゴール裏のスペースを工夫すればギリギリなんとかなりそうな気もする。この点については建築ド素人なのでわからないが。

 

③西部埋立第五公園

協議会の候補地には挙げられていなかったが、今回の新聞報道で取り上げられていた土地。JR新井口駅から徒歩圏内、商業施設アルパークとも近い。

 

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古びた看板だが、見取り図はこのような感じ。

 

 

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グラウンドはほぼ正方形の作り。

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グラウンド横にはテニスコートが隣接されている。

 

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 芝生広場は結構広い。

 

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「西部の門」という名のモニュメント。

 

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広島サンプラザへと繋がる道。コンサートなどでよく待機する場所。

 

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円形広場もある。

 

<感想>

この公園には過去「西区民祭り」という秋のお祭りに何度か来たことがある。その時にはかなり広大な土地というイメージを持っていたので、この公園が候補地として取り上げられた時の印象としてはアリだと感じていた。しかし、実際に訪れてみると、グラウンド部分だけではスタジアム建設用地としてはかなり狭い。テニスコートを足しても苦しそうだが、サンプラザを含めれば考える事も出来るかもしれない。サンプラザについては老朽化しているという話もあり、実際にこの地にスタジアムを建てるとなれば、既存施設の改修もセットで考えなければいけないのは間違いない。ただし、サンプラザをも巻き込んだ大規模改修がそう簡単に決まるとも思えず、実際に建てるとなっても時間はかなりかかるだろう。グラウンドの地下には駐車場もあるので、このまま建てれるとも思えない。

周辺にはアルパークという大きな商業施設があり、そこに限って言えば波及効果はあるだろう。近年、周辺に商業施設が出来たことからアルパークは売上的に下がっているという事も聞く。 勝手な憶測ではあるが、スタジアムが歓迎される要素はあるかもしれない。

 

 

以上が3候補地を訪れた際の感想だ。 いずれも一長一短あり、どれが優位などと簡単に決めつけることはできない。ただ、実際に足を運んでみると、新たに検討される2つの候補地が、最後まで残らなかったのはそれなりの理由があるとも感じた。

どの候補地を検討するにしろ、「空き地なんだから建てさせろ」「経済効果があるんだから建てない方がおかしい」などというスタンスでは無関心層の理解など得られるはずもない。 インフラ整備は行政と協力も不可欠だ。もっと多くの人を巻き込まないと、この話は進むべき道すら見えてこない。

 

【広島 スタジアム問題 5 】 「Jリーグ再建計画」を読んで考えるスタジアム問題

今日においてもスタジアム問題は進展する気配を見せない。これまで主としてクラブに対する提言を書いてきたつもりなのだが、これをずっと言っていても埒はあかないし、自分自身も少し視点を変える必要があるように感じてきた。

そもそも、サンフレッチェは何故これほどまでにスタジアム建設を急ぐのか。スタジアム建設の必要性を考えるには、施設基準などを規定した”クラブライセンス制度”についても知る必要がある。そこで読んでみたのが「Jリーグ再建計画」という1冊の本だ。

 

 この本が発刊されたのは2014年5月。この時にはすでに2015年からの2ステージ制が決定されていた。批判の多かった2リーグ制導入だったが、Jリーグの実情を曝け出して問題点を挙げながら、Jリーグの進むべき未来を考えようといった内容である。

本来は2ステージ制の議論が行われている最中にこのような本が出ていれば、選手やサポーターの感情も違ったものになっていたはずだ。しかし、後出しの懺悔本だとしても読んでおいて損は無い。広島のスタジアム問題についても関連性がある項目もいくつかあったので、感想も交えながら書いていきたい。

 

 

「しっかりと地元に根づいていれば協力が得られる」

この本の中では色々なデータを上げながら、世間一般でのJリーグに対する関心が低下しているという事が示されている。その中ではスカパーの放映権料の話や、電通、博報堂といった日本を代表する大手広告代理店が頑張ってもスポンサー枠が売り切れない話などは具体的な金額とともに書かれていて、このままでは2014年以降13億円減収の見込みになるとしている。これだけありのままを書かれれば、2ステージ制導入に納得は出来なくても理解は出来る。この辺りはこの本が狙っていた通りの感想を抱いてしまって、それはそれで少し悔しくもあるのだが、クライアントに惜しみなく情報公開する姿勢は大事だろう。特に、賛否両論あるような決定事においては。

 

この本で一番知りたかったクラブライセンス制度については、国内だけではなく、アジアに向けた視点の中で書かれている。この本の中ではJリーグではなく、AFC(アジアサッカー連盟)の働きかけで導入されたとしている。AFCとしてはACL(アジアチャンピオンズリーグ)の価値を、行く行くはヨーロッパと同じ程度まで高めたいという思いがあり、その為にはアジア各国のクラブ経営基盤を底上げしたいとの狙いがある。今はヨーロッパのビッグクラブに投資されているアジアマネーを、いずれはアジアの為に使っていくという仕組みを構築したいと考えているのだ。個人的にはその心意気は素晴らしいと思うし、ライセンス制度の大義名分としては概ね理解できる。

 

ただし、その中でのスタジアム基準については、Jクラブの現状を鑑みた時には、ややハードルが高い。屋根の有無からトイレの数まで厳格に決められた基準をクリア出来るクラブは一部でしかない。そしてこのスタジアム基準こそが、サンフレッチェをスタジアム建設に駆り立てる大きな要因の一つだ。「J3降格」や「クラブ消滅」だのと、一部が騒ぎ立てる根拠はここにあるのだろう。しかし、現状ではJリーグもすぐには出来ないこともわかっているため、訓告といった措置にとどまっている。実際にカテゴリー降格を課せばJリーグそのものが成り立たなくなる可能性もあるので、制裁を受ける可能性は現状では低いように思う。

むしろ、このスタジアム基準を定めた狙いは、こういった項目を盛り込むことによって、地域の自治体や地元の協力を得やすくすることにある。実際にこの本の中で佐藤寿人Jリーグ選手会会長はこう語っている。

 「スタジアム改修に際しても、しっかりとクラブが地元に根づいていれば協力も得やすいだろうから、ライセンスを作った部分は良かった」

 

そう。「しっかりと地元に根づいていれば」。

 

横浜Fマリノスと川崎フロンターレから学ぶ点

 

この本の中で一番興味深かったのは、構造改革を進めるクラブの一例として、横浜Fマリノスの嘉悦社長(当時)の取り組みが紹介されていた章だ。2009年夏、日産本体からやって来た嘉悦社長はクラブの責任会社(横浜で言えば日産)に頼らなければならないクラブ体質の改革に乗り出した。その中で取り組まれてきたことが、自分が今までこのブログで主張してきたことに近く、共鳴する部分が多かったので例を挙げていく。

まず、マリノスは日産の補填をやめ、赤字であることを公にした。この事を公にすることでクラブ内で強い危機感を共有して一致団結を図ることはもちろんのこと、外部に対しても「売上を伸ばす為にこんな新しい事をやるようになったんだ」という共感、理解を得ることに成功する。先に挙げたJリーグの減収予測よりずっと前に横浜Fマリノスは行っていた。

そして、嘉悦社長が最も力を入れた取り組みが集客である。古い歴史を持つ横浜Fマリノスは認知度としてはJクラブの中でも有数だ。しかし、「認知」から「親近」へと移行するために、まずは親しみを持ってもらうような施策を行った。一つ例を挙げれば、より効率的にクラブに親近感を持ってもらうため、スタジアムがある港北地区で集中的にホームタウン活動を行っている。もともと小学校の訪問回数は年間で250校に及ぶというからこれだけでもかなり驚いたのだが、その密度をさらに濃くする為に、トップチームの選手を2名ずつ派遣して交流を深めたという。さらに、児童全員に試合日程や選手名鑑がプリントされた下敷きを配る。こうすることによって、児童はクラブに親しみを持ち、スタジアムに足を向ける。まずは、広域から呼び込みを図るのではなく、地元の持つポテンシャルを最大限に活用するという手法だ。その結果、改革前には1試合平均1000人しかいなかった港北地区からのの来場者は倍以上の2200人に増えたという。それでも嘉悦社長は「人口30万人以上いる港北地区のポテンシャルからすればまだまだ」と当時語っている。

その他、横浜ベイスターズとのタイアップやホスピタリティの向上など様々な施策を取り組んだ結果、成績に左右される部分はあるものの(優勝争いをした2013年が最高)、改革前より、明らかな増加傾向を続けている。つまり、やるべきことをやれば観客動員数はもっと増える可能性があるということの証明といえる。

 

 川崎フロンターレの事例も紹介されている。収容人数が22,000人の等々力競技場でフロンターレは1試合平均19,000人(2009年時点)を集めていた。スタジアムのキャパを考えれば限界値と言っていい数字だ。そこで川崎フロンターレは20年先、30年先を見越してスタジアムの質の向上や安全性の強化の等を目的としてスタジアム改修を要望した。2001年には1試合平均3000人だったものを、ここまで集めるに至ったのも川崎フロンターレの並々ならぬ営業努力あってのことだろう。フロントスタッフのユニークな仕掛けは有名だが、それ以外にも地道な活動もあったはずだ。そしてそれが限界値にまで達したうえでようやく自治体は動く。今、満員に出来ないスタジアムが改修されたからといって集客が保証されるわけではないからなかなかOKを出すことはない。そこでフロンターレはスタジアム改修の嘆願書をクラブ独自で集めるのではなく、「等々力競技場の全面改修を推進させる会」を発足させ、川崎の町の総意であることをアピールする作戦に出た。会長には川崎の重鎮である人物を迎えたり、陸上競技会の協力を得るなど抜かりも無く進めた結果、22万人の署名を集めて議会に提出され、可決された。

フロンターレの武田社長(当時)は「改修に際しては多くの人が協力してくれた。こういう時にはいろいろな人に相談するべき。物事を成し遂げるにはいろいろな人の力を借りなければいけない」と述べている。

 

スタジアム建設は「急がば回れ」

紛糾する広島のスタジアム問題についても、先に紹介した2クラブの取り組みに学ぶべきことは多いと思う。横浜においても川崎においても、自分達が望むべき事をやろうとするのであれば、まずは集客を持って示すという事を体現している。こうやって書けば「横浜や川崎は大都市なんだから地方都市の広島と一緒にするな」と言われるかもしれない。しかし、横浜Fマリノスが行った港北プロジェクトなどは、地元の安佐南区で行う事も可能かもしれない。安佐南区の人口はサンフレッチェの年間動員数とさほど変わらない約24万人いる。こうした考えの一つだってあってもいいはずだ。また、川崎フロンターレが観客キャパシティで苦しんでいた事を考えると、跡地の独自プランで計画される25,000程度が本当に正しいのかどうかはもう一度精査する必要がある。これを言ったところで、跡地支持者はどのみち聞く耳を持たないだろうが、少なくとも、アウェイ側の観客席をくり抜いて原爆ドームを眺めながら試合をするというギミックは再考の余地があるのではないかと思うし、さらに言うと派手な紫主体の外観図も周囲との調和を考えるべきだろう。自分達の主張を押し通すだけではいつまで経っても平行線のままだ。

先日、Twitterで「もっとスタジアム建設の熱量を上げよう」という論調でTLが盛り上がっていたが、無関心層を呼び起こすなどは一朝一夕に出来るものではないし、時間も非常にかかる。加えて、サンフレッチェがコンテンツとして争わなければいけないのはカープだけではない。テレビを付ければヨーロッパのリーグがリアルタイムで見られる。スマホ、オンラインゲームに若年層はお金を消費する。有名レジャー施設は次々と話題作りをしかけて、広域から人を集めようとしている。そんな中で、サンフレッチェはプライオリティを高めなければいけないのだから大変な事なのだ。そして、スタジアム問題が叫ばれる今だからこそ、クラブは集客に全精力を注ぐべきだ。7月はホームゲームが4試合も行われる。スタジアム建設の機運を高める事も大事だとは思うが、このホームゲームでどうやったら無関心層に来てもらえるか考えた方が、結果的にはスタジアム建設への近道になるのではないだろうか。今スタジアムを埋めれないものが、市民球場跡地に行ったところで集客できる保証などないのだから。そして、今のホームゲームの魅力を向上させることは、仮に新スタジアムが建った時にもノウハウとしてきっと生かされるはずだ。

 

最後に嘉悦社長が退任の際に発表したコメントで印象的な部分があったので引用させてもらう。

この在任期間中、私は経営者として「やりたいこと」はほとんど何も出来ませんでしたが、「やるべきこと」については、ほぼ全てをやり切ったと判断しています。Jクラブの経営において、この「やりたいこと」と「やるべきこと」は残念ながら概ね相反する関係にあります。そして経営者が「やりたいこと」に舵を切った場合、将来に禍根を残すリスクが極めて高いことは、当クラブや他クラブにおける過去の事例を見れば明らかです。

 

【広島 スタジアム問題 4】増えない賛同者

当ブログで広島のスタジアム問題について、自分が感じることをいろいろと書いてきた。最初はこんなに大ごとになると思っていなかったので、記事には思ったままにタイトルをつけてきたのだが【広島 スタジアム問題】としてタイトルをつけることにする。前3回で持論は長ったらしい文章で書ききっているので、もしこの記事から読まれた人がいるなら、以前の記事を読んで頂けるとありがたい。

 

 

 

「全て出し切った」としていたサンフレッチェから6月3日に突如プレスリリースが発表され、”具体的な資金調達方法と予想される経済効果”なるものが示された。率直な感想を言えば、やはりズレてるなと思ったし、これ以上議論しても仕方がないとも感じた。独自案支持者が「議論にならない」というのはある意味正解だと思う。クラブは「税金を全く使わない」という点を重視してアピールしているが、求められているのはそこでは無い。「本当にサンフレッチェがあの場所をを背負ってやっていけるのか」が問われている。それをアピール出来るなら、行政もお金を注ぎ込むことは厭わないであろうし、逆に言えば税金がゼロで建てれるなどと本当に思っている人などいないということだ。

そもそも、あれだけ跡地のイベントを否定しておきながら、集客見込み150万人のうち110万人をイベントで試算していること自体、論理が破綻しているので語るに及ばず。サッカー単体としての集客は現行の20%UPで34.6万人と試算していて、現実を見たと言えば聞こえは良いが、夢が全く無い。集客をすることが絶対の課題である跡地において、70%以上を外部イベントに頼るのであればサッカーで無くても困らない。やはり今のサンフレッチェには残念ながら跡地を背負うだけの力は無い。クラブが今やれるべきことをやり、もっと力を付けて機運が高まるまで待つべきだという思いには変わりはない。今回の資料を読んで改めてそう感じた。

 

それにしても残念なのは、例の土壌汚染の可能性を指摘するコラムで歓喜するサンフレッチェサポーターの多いことだ。これまで自分はどんなに過激な暴言や攻撃的な振る舞いであろうとも、それは一部のサポーターだとして思っていたし、それを心の拠り所としてきた。ところが、この件が報じられると一斉に待ってましたとばかりの歓迎ムード。一部どころか大多数のサポーターが一様にそのような態度を示していることは土壌汚染の可能性などより、よほど衝撃的だった。「土壌汚染を疑わずに家を買った方が悪い」なんていう論調がまかり通るなんて、何が正義なんだか本当にわからなくなる。自分たちが望んだわけでもないのに勝手にステージに上げられ、勝手に傷つけられた宇品住民の方々が気の毒でかける言葉も見つからない。

 

跡地にスタジアムを建てたいサポーターは、そんな事はお構いなしに独自案を支持し続ける。5月13日の詳細発表でふるい落とされた自分は言わば劣性遺伝子のサポーターだ。こうして、ついて来れないものを振るいにかけながら純度の高い優秀なサポーターが残っていく。6月3日のプレスリリースは、支持者へ向け士気を高める意味合いもあるのだろう。そう考えれば、あれだけ攻撃的な文章を公式に発表するのも納得がいく。

 

これからも件のコラムで次々と広島の恥を明かされていくのだろうが、こんな事をしていて一体何が残るのか。おらが国の恥自慢大会が繰り広げて市民の関心を得られるのか。万が一、関心を持たれたとして、それが跡地にスタジアムを作ることにつながるのか。とてもそうは思えない。例えそれがネット上の世界だとしても、このやり方に辟易している人は大勢いる。これ以上敵を作ることになれば、次の機会すら無くなる可能性がある。「我こそは正義」と政局を作り出そうとする前に、今一度考えた方が良いのではないか。何故、市民に支持されないのか見つめ直す必要がある。こんな悪手ばかり打っていては、今後も賛同者は増える事は無いだろう。

 

【広島 スタジアム問題 3 】 スタジアム建設を叫ぶ前にやるべきこと

5月27日、オバマ大統領が広島を訪れた。様々な人が色々な感情を持ったことだと思うが、個人的には被曝者である祖母の三回忌法要と重なったのは、何かの縁ではないかと感じた。そして、改めてあの一帯が特別な場所であることを再認識した。これまでは「平和の発信」なんてエディオンスタジアムでも出来るじゃないかと思っていたが、やはりあの一帯でしか発することの出来ないメッセージは間違いなくある。ただ、それがサッカーであるべきなのかと言われると返答に窮する。最初はそれなりに意義も見出せるだろうが、継続的に発するのは難しいのではないだろうか。どちらにしても人それぞれに思いがあるわけで、明確な答えなどないのだろう。

 

 

前書きはこれくらいにして、今回もスタジアム問題について。この問題について前2回書いたが、「コイツが言いたい事が解らない。何なの?」という声をよく聞く。それ位は本来文中から察して頂きたいのだが、自分の言いたい事を要約すると「今集客出来ていないのに新しいスタジアムが欲しいなんて10年早いわハゲ仕切り直せ」になる。ただ、それを言うと話が終わってしまうので、もっともらしく理由を付けてグダグダと書いていく。

 

スタジアム問題が影響を与える観客動員数

5月13日の詳細発表以来、これといって進展の無いスタジアム問題だが、先日広島商工会議所の深川会頭が久保会長と話し合いを持つ意向という報道があった。硬直した事態打開への一筋の光にも見えるが、「予算と集客人数の根拠を示してね」という念押しも頂いている。普通であればここをクリアして、いわゆるトップ会談へと持ち込みたいところだろうが、何分、前回の独自案詳細発表のこともあり、本当にまともなとしたものを提示できるかどうかはかなり疑問。ただ、現状これ以外に事態進展の道筋は無く、久保会長にとってはこれがラストチャンスとなりそうだ。

しかし、この話合いも6月の話であり、決着など遥か遠い話のようにも思えてくる。一体いつまでこんなことをやっているのだろうかとも思う。それは、この問題をずっと引きずることで観客動員面での心配も出てくるからだ。

5月21日に行われたガンバ大阪戦、エディオンスタジアムに駆けつけた観客数は17000人あまり。今期最高という事だったが、ここ数年の因縁や上位生き残りをかけた強豪同士の対決として見たら入っていない。土曜日の昼開催なら20000人近くは集めたいところだったと思う。事実、観客動員数では今期も苦戦していて、これまでのところ1試合平均13000台。これには、えーしーえるとかいう参加したんだかしなかったんだかよくわからない大会の影響で金曜日開催が増えた事も大きいが、この数字はスタジアムが欲しいと願っているチームの観客数としては寂しすぎる数字だ。そして、これだけスタジアム問題が紛糾しているのに、依然として関心が上がっていない証拠だと思う。むしろ、この問題が長引くに連れて、サンフレッチェのイメージは低下していく可能性の方が高い。それは、何度でも言うがメディアがーではなく、この問題におけるクラブの手法が自治体、地域住民と対立しているという見られ方をされてしまうためだ。少しでも早いうちに、この問題については決着をつけた方が良い。というのも、6月のホームゲームはある程度観客数が見込める浦和戦1試合のみだが、7月は4試合もホームゲームが開催される。この重要な7月まで未決着のまま引きずっていれば、クラブを取り巻く環境はより厳しくなっていくだろう。

 

”根拠のない数字”よりも争点は解りやすくするべき

依然としてクラブは「我々は25,000人規模で十分、作業部会は30,000人規模にこだわっている」というメッセージを発信し続けているが、この議論自体が今の動員観客数から試算していくと、ほとんど意味の無い事のように思える。以下は2012年初優勝時からの観客数推移。

2012年 301,249 (平均 17,721)

2013年 275,556 (平均 16,210)

2014年 254,951 (平均 14,998)

2015年 278,499 (平均 16,383)

2016年 92,678  (平均 13,240)

(※2016年は5/22終了時点)

初優勝を境に見事な右肩下がり。昨年は優勝特需で盛り返したが、これは圧倒的に「アクセス<コンテンツ」の試合状況が生み出したわけで、そんな状況がそうそう生まれることはないし、あてには出来ない。クラブは当初、跡地であれば4割動員が上がると見込んでいたようだが、さすがにそれは無理だろう。そもそも、アクセスが良くなったからといってそこまで観客数が増えるかどうか疑問だということは、以前書いたのでここでは割愛する。新スタジアムが仮にできたとして初年度から3年程度はオープン祝儀で観客数も増えるだろうが、以後は良く見積もっても10%~20%程度が妥当だと思う。2016年の平均観客数約16,000人に当てはめれば20%増でも19,200人、20,000人にすら届かない事になる。現状がこの程度の観客数なのに、25,000だ30,000だということを論じる事自体が絵空事に過ぎない。

それにしても、これだけスタジアムの事で紛糾しているのに、今の観客動員を上げて一般市民を納得させようとするような動きが無いのが不思議でならない。「エディスタはアクセスが糞だから」のひと言を免罪符にして、跡地にならすべてが解決されるという姿勢では広く共感を得ることは難しい。この事は行政側も「今の観客動員を上げる努力をしろ」とサンフレッチェに要求するべきだと思うし、もっと広く論じられるべき事項ではないだろうか。

ただ、行政側からの”お願い”が無かったわけではない。2012年初優勝の際の優勝報告会で湯崎知事はこう言っている。

 

 「今年は最高の入場者数。来年はもっといってください。そうしたら(スタジアムを)考える」と。

 

当時は自分も現場に居合わせたが、酒でも飲んできたのかと思うくらいに知事のテンションは高かったし、お祝いの席でのリップサービス程度かもしれない。ただ、こうやってハードルを明確にしてくれた方が、一般市民にはわかりやすい。スタジアム問題が一般市民の関心を得られない原因の根本は数字を示せていないことだ。まずは観客動員数を上げてわかりやすい形で示すことが必要だと思う。例えば33万人動員計画を大々的にぶち上げてもいいだろう。最低でも2012年の観客数を上回ることは必須条件だ。目標を明確にすれば、それに向かってサポーターも呼び込めば良い。「3回優勝したら」なんて言葉よりも、よほど説得力がある。

負けても来てもらえる環境づくりが必要

サンフレッチェはここ数年、予算が限られるなかで最高の結果を残してきた。そのこと自体は讃えられるべきだし、そのことに異論はない。ただ、「勝つ」ことで存在価値が上がるのであれば、とうに上がっている。勝つ事と観客を増やす努力を同列で語るべきではないし、これこそ議論のすり替えだと思う。極論を言ってしまえば「負けても来てもらえる環境づくり」が必要だ。

野球の事を書くと的外れなコメントや取り上げられ方をするのであまり書きたくないが、解りやすい例なのであえて書く。カープはその姿勢に対して批判も多いが、ボールパーク型であることを最大限に生かしてエンターテイメントに特化してきた。今年からはじまったお化け屋敷などは最たる例だろう。なにもエディオンスタジアムにお化け屋敷を造れなどとは言わないが、来場したゲストを楽しませるという姿勢は見習うべき点も多いだろう。幸い広域公園には広大な広場がある。あのお祭り広場ににぎわいを求めるならもっと特化すべきだし、アイデアは出し合っていけばよい。以前のブログで書いた事があるが、スタジアムグルメを売りにするならスタンプラリーだって考えれてみればいいだろうし、今は細々とやっている子供向けのキックターゲットをもっと作り込んで派手にして、それ目当てで親子連れの来場を狙うことだって出来るだろう。

「強いサンフレッチェを観に行きませんか?」では負けてしまえば何一つ残らない。「スタジアムに行けば何か楽しい事をやってるから行ってみよう」と思わせないと観客数が増えることは無いと思う。ここまで観客数が増えないのだからアプローチは変えるべきだ。この点では、同じく僻地にありながらここ数年観客数を増やしている西武ライオンズの手法を見習うのも良いと思う。西武ドームは周りは湖、ダムに囲まれた山の中にあり、西武鉄道が通っているもののアクセスが良いとはお世辞にも言える場所ではないが、選手発案で来場者にグッズを配布したり、来場を呼び掛けるメッセージを発信し、ファンはそれに応える形で来場する。地元や自治体と連携して色々なイベントに選手やマスコットが訪れ地域住民とのふれあいを測って繋がりを強めていると聞く。似たような環境のサンフレッチェにも参考になる点はあるはずだ。ただし、サンフレッチェの場合は、まずはスタジアム問題で拗れた関係を回復させるところから始まるという条件付きではあるが。

サポーターには出来る事があるならそれは「我慢すること」

 ここまでクラブへの要望を書いてきたが、サポーターにも出来ることはあるだろう。観戦環境を改善しようと思えば、まずは公共交通機関での来場を徹底することだと思う。それにはクラブがもっと呼びかけねばいけないのだが、今は無料の駐車場に朝早くから熱心なサポーターがこぞって駆けつけるという図式。車での来場を控えさせるために一番早いのは駐車場の有料化だろう。「一般の方も公園を使うから」という理由で有料化に踏み切れないという話も聞くが、他のイベントでの来場者には事前に1日限定の通行証でも発行しておけば良いと思う。西風新都の臨時駐車場は無料でも良いだろうが、シャトルバスは有料化に踏み切るのも手だ。この有料化については今の現状よりも観客離れを引き起こす危険性があるので、十分な検討が必要だが、経営が苦しいなら考える価値はあるし、サポーターもそれを支えるべきだと思う。「広島は車社会だから」と車で来ることを勧めているような今の状況では、20,000人以上来れば帰りに何時間も待たされることになり、それこそリピーターなどつかない。2nd優勝決定戦やCSではアストラムを増便させることで、30,000人以上を”それなりに”捌くことが出来たのだから、出来ない話ではないだろう。公共交通機関を増便するという前提があるが、普段から足しげく通うサポーターは、新規サポーターの為に駐車場を譲るくらいの考え方は必要だと思う。

パークアンドライドを紹介されているサポーターの方のブログがあるのでこちらも紹介させていただく。

サンフレッチェ観戦パーク&ライドおすすめ情報: やけっぱちステップ

 

淞南ベルマーレはクラブとしてオンラインパーキングを推奨している。サンフレッチェにもこういう取り組みは出来るはずだ。

 

オンラインパーキング『トメレタ』サービス取り組み開始のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト

 

<最後に独り言>

6月5日はサンフレッチェの選手が様々なイベントでゲスト出演が予定されているという。自分はもっと選手をいろんな場所に出してアピールすべきだと思っている旨は以前も書いたので、これは良い事だと思う。このイベントには熱心なサポーターが多く駆けつけるだろうが、そこで興味が無い一般の人にも広くアピールするために”譲って”あげるくらいの気持ちがあってもいいと思う。熱心なファンはそれこそ吉田で何度もファンサービスを受けているだろうし、選手は一部のファンだけのものでもない。イベントは選手の知名度をあげて少しでもサンフレッチェに興味を持ってもらうチャンスなのだから。まあ、これは要らぬことだけど、毎回この手のイベントで感じる事なので書かせてもらった。

 

【広島 スタジアム問題 2】 サンフレッチェ独自案の詳細発表は何故失敗に終わったのか?

自ら”比較される”という選択肢を選んだサンフレッチェ

5/13に発表されたサンフレッチェの独自案詳細。あまりに内容が具体性に欠けた為に「久保会長はわざとこんな杜撰な案を出して、エディオンをサンフレッチェから撤退させたいのではないか?」などという憶測まで流れた。ただ、これに関してはさすがに無いのではないか。撤退、もしくは移転が目的であれば、こんなまどろっこしいやりかたではなく、ストレートに行動するのではないだろうか。何より、杜撰な資料で久保会長自身の財界での評価を落としてまで、そうする価値があるのかとも思う。どちらにしても、これ以上憶測で物を言うのは、宇品で汚染物質がーと言っているのと何も変わらないので、あくまで本気で詳細案をぶつけてみたものとして話を進める。

この独自案詳細発表、そもそも久保会長が4月上旬にメディアに語った際には「4月中に発表する」と久保会長は公言していた。が、「熊本地震に考慮する」として発表は5月13日に延期となった。そして4月22日、サンフレッチェは公式HPで動画を発表。この動画における久保会長の発言が、後に大きなポイントとなる。

この動画の発表前の時点で、サンフレッチェに求められていたのは、行政側の宇品案との比較ではなく、単独で「サッカーに関心が無い一般市民に対して、納得できるものを打ち出すことができるか」がテーマだった。ところが前述の4月22日、サンフレッチェは久保会長のメッセージで「日本総研が作った資料のわりにはレベルが低い。民間企業なら1からやり直し」と猛烈に批判した。3者の作業部会への苛立ちがこのような発言へとつながったのだろうが、これでサンフレッチェに対する見方は大きく変わることになり、5月13日に発表するサンフレッチェの独自案詳細は、"作業部会の作成した資料との比較”というステージに立った。それも自らの足で。「これだけの批判をしたのであればサンフレッチェは万人を唸らすような資料を用意してくるに違いない」と誰もが期待したし、自分も当然期待した。ただ、件の動画を見ていると不安半分、期待半分といった何とも複雑な気分でもあった。それは「このクラブに情報発信が正しく出来る力があるのか?」という疑問を以前から感じていたからだ。

 

 

情報発信から見えるクラブ人材レベルの限界

そして、5月13日の独自案詳細を迎える。

個人的に注目していたポイントは3つ。

・「税金を使わない」としているのがウリであれば、最低限の資金調達のスキーム。

・市からの確認事項への回答。

・3月の発表後、各種メディアで久保会長が語ってきたことの整合性。

 

結果はどうだったのかといえば、誤字脱字だらけのPowerPointで作ったpdfに資金調達の具体的な記述はされていなかった。特にメディアでは「45億円は市債として考える」としていただけに、そもそものウリである、税金を使わないということが懐疑的に見えたことは否めない。さらに、市からの確認事項についてはプレスリリースで返答するという手法を取ったが、文面も内容も納得できるものが提示できたとは言い難い内容。そして、インタビュー記事の中では「トップ会談でなくても構わない、事務レベルで応じてもいい」としていたが会見では「トップ会談を待つ」とした。この内容では今までメディアで言ってきたことは何だったのか、やる気があるのか?と言われても仕方が無い部分もある。だから、自分も前回の記事で「やっぱりこの程度の物か」と失望してしまった。

だが、これは同時に現状のクラブの力そのものなのだと思う。記者会見で読み上げる内容はすべて久保会長自身の言葉であるのかもしれない。だから「マツダスタジアム建設の際には議論が尽くされたのに、同じ広島でそれと同じことがなぜサッカーでできないのか」といった発言も出るのだろう。しかし、こういった発言には細心の注意が必要だ。「カープと同じ扱いにしろ」とも捉えられるだろうし、事実その日のローカル番組では、このニュースの冒頭にはテレビ映えがするこの発言が強調されていた。こういった事を自制するようにアドバイスするブレーン的人物もいないのだろう。

さらに、公式のプレスリリースが誤字脱字だらけでは言っていることに説得力が無くなる。通常は公式の検討資料なのだから何度もチェックがかかるはずだが、この様子を見ていると、どうやらそれをされている様子はうかがえない。この点をだけでも、サンフレッチェの人材不足が見て取れる。

そして、久保会長は会見の最後に「出せるものはすべて出し切った」と語った。この発言は「これ以上伸びしろがありません」と言っているようなものなので最大のマイナスポイントだったと思うが、「もうこれ以上、描けない」というのが本音だったのかもしれない。クラブの現状が良くも悪くも表れていた詳細発表だった。

 

クラブが今、やらなければならないのは人材確保が一番。確かにクラブの運営人数はカープやビッグクラブからすれば僅かな人数でやっているのだと思う。ただ、クラブの規模や予算の話を持ち出してしまえば「以上、終わり」である。何も変わらない。前回の記事で「営業努力が足りない」と言い切ったが、正しくは「努力していても見えない」のだろう。ただ、結果として見えていないのだから言われても仕方が無い部分。今年初めに首都圏で人材を募集するというニュースが出ていたから、クラブとしても改善したい部分という認知はしていると思われる。

そして”情報発信は適切にする”ということ。前述の4月22日の動画、いつものようにサポーターからのお便りが読まれていたのだが、あれに一体何の意味があるというのか。投稿者には大変申し訳ないのだが、県外サポが「CSの日に周囲の近所迷惑になりパトカーを呼ばれながらも、ずっと周辺にクルマを止め続けた」という内容のメッセージを紹介していたが、このサポーターの人は跡地にスタジアムが建っても車で行くんだろうかということくらいしか感じなかった。お便りの紹介自体も意味があるのかどうかもわからないが、その中でも取捨選択はしなければならないだろう。

選手のメッセージ動画だって撮り方もあるのではないか。サポーターへの大事なメッセージだったら雑音がする屋外で収録するのはどうなのか。それって選手にも失礼なことなのではないか。クラブハウスの中で撮影すれば済む話なのではないか。沢山疑問点が出で来るのだが、公式で発表するメッセージには「本気度を見せてほしい」と思うのだ。

 

今やスタジアム問題はタブーな領域に入っている。

これだけ事態は硬直していいれば、今までのやり方では絶対に一般市民に理解されることは無い。何故なら、自分のように、少しでもこのスタジアム問題に触れれば一度はこういう経験があるのではないだろうか。「こいつは本当の意味で解っていないからこういうことが言える。今まで見てきた俺はわかっている。でも言えない」と言われたことが。この問題には本当にこういうパターンで返してくるのが多い。しかし、この返しが来るたびにこう思う。「詳細が言えないような複雑なことを、一般市民が興味持とうと思うの?」と。

スタジアム問題はそれはそれは複雑で、行政とサンフレッチェの歴史や経緯、今までの検討委員会からのやりとりは、なかなか一般では理解しにくい”らしい”。”らしい”と書いたのは自分も全く詳しくはないから。そういうことは正直得意ではないし、よく言われる”広島の闇”(この言い方も心底気持ち悪い)なんて、ハッキリ言って自分にとっちゃどうだっていい話なのだ。だって、ずっと見てこないと解らないんでしょ?この話。そんなの興味持つ前に終わってしまうんじゃないの?というのが自分のスタンス。だいたい、この話が理解される土壌があるなら、何年もやってるのだからいい加減少しは市民が関心をもってくれるはずだ。

こうやって書くと、また報道機関=中国新聞が公正な報道をしないからだという論調が上がるんだろう。自分が前回のブログ記事を書いたあとも、Twitterでスタジアム問題について触れた中国新聞に、マスゴミなど腑抜けなどあらゆる手段を使った罵詈雑言が並んでいたのに触れ、日本って平和だなと思った。中国新聞の記事書いているのはロボットで、Twitterアカウントもbotなんだろう。だからあんなに汚い言葉を吐き捨てることが出来るのだ。そうでないと説明がつかない。もし、自分が中国新聞の記者だったらこれだけ言われて「よーし、明日から心を入れ替えてパパ頑張っちゃうぞー」と思うんだろうか。自分ならさらに偏向報道するか、もしくはそもそもその話題を”扱わない”ようにするだろう。書けば叩かれるのだから、そんなの何の得もない。

この構図は自分のようなブロガーだって同じだろう。このことは、自分の他にサンフレッチェブログを書かれている人達に、ほとんどこの話題に触れる人はいないことからもよくわかる。前回のようなブログ記事を書けば、跡地を願う人の中でも聞く耳を持つ人と、一切受け入れられない人の2パターンがハッキリする。後者の方が「トップがオープンな場で協議をすべき」などと言っている。「事態が進展しないからサンフレッチェが提案してるのに、それを叩くのが広島のマズいところ」って持論の人が自分のような異端な意見が出れば躍起になって叩きまくる。もはや、スタジアム問題に持論を持ち出すことはタブーになりつつあるのだ。こんな状況こそ、よほど広島の闇だ。もっといろいろな意見を発信して考えるのが、サンフレッチェの価値をより高める。これこそサポーターがやるべきことなのではないだろうか。

自分は「このブログで風穴開けてやるぜ」という大そうな気持ちなどないが、何か感じるきっかけにもなれば、それはそれで意味があると思って書いている。前回、市民の多くはサンフレッチェを「どうでもいい」存在だと思っていると勝手に決めつけて書いた。だが、市民はどうでもよくても、自分は「どうでもよくない」と思っているからこうしていろんな事を書いている。

 

サンフレのサンフレによるサンフレのためのスタジアム

この問題が市民に共感されない根本的な問題は、スタジアムを欲する側が全て正直にさらけ出していないからという面もある。この点はずっと以前から感じてきたことだ。当初クラブは複合型スタジアムを提唱し、サポーターもそれに従って「スタジアムは街づくり。複合型とすることで多くの市民が利用できる」と訴えかけてきた。しかし、一般市民の多くは「そうは言ってもサッカースタジアムが欲しいだけでしょ」と冷ややかに見ていた向きも多かったように感じる。そして、跡地は面積上の問題で複合型スタジアムが難しいことが判明すると、コンコースを利用できるという名目で出してきたのが先のサンフレッチェ独自案だ。こうなれば「やっぱりサッカースタジアムじゃないの」と市民には当然思われているだろう。ハッキリと言ってしまえば”潔さ”が感じられず見透かされているのだ。「そうだよ、その通りだよ。サッカー専用スタジアムだよ」と言ってしまえるだけの潔さが。

ここから先は私見を述べる。複合型、市民の為という隠れ蓑はもう要らないのではないか。この先、スタジアム建設を目指すならサッカー専用スタジアムを訴えるべきだ。サッカーについてはどこにも負けない、サッカーの殿堂のようなスタジアム。サンフレのサンフレによるサンフレのためのスタジアムを作ることを考えた方が近道だと思う。それには必ず集客上の問題が付いて回るとだろうが、それなら「サンフレッチェならサッカーで町興しできる」と市民に必要とされる存在になればいい。だから、今以上にもっとサンフレッチェの存在価値を上げなければいけないのだ。それは、クラブだけがやっていればいいというものはない。もちろんサポーターだって出来ることはたくさんあるだろう。

長くなったので、それについては、また別の機会にでも。